給料は学歴より住所で決まる?『年収は「住むところ」で決まる』

年収は「住むところ」で決まる

 

「自分の年収から住むところを決める」ではなく、「自分が住んでいる場所によって年収が決まる」という、一瞬「?」となる話。

 

『年収は「住むところ」で決まる』

 

ちょっと古い本なので、参考になるかな?と思いながら読みましたが、これがなかなか面白い!

 

住むところで年収が決まる理由がわかりやすい最たる例は、カリフォルニア帝国でしょう。

イノベーション産業が集中している都市の(給与が高い仕事の)雇用が増加する

 ↓

サービス業の需要が高まり雇用も増え、賃金水準も高まる

 ↓

その結果、上位都市の高卒者は下位都市の大卒者より年収が高くなる

 

つまり、給料は学歴より住所で決まる、と。

アメリカの話なので日本にはそれほど当てはまらないかもしれませんが、東京と地方の違いはこういう理由もあるかなと思います。

 

しかし、実はこの本で今一番気になるのは、移民について触れている箇所。

 

◇アメリカの人的資本を充実させるためには、(中略)高技能の移民を受け入れて人的資本を「輸入」することだ

 

◇本当に重要なのは、移民をどれだけ受け入れるかではなく、どのような移民を受け入れるかだ。高い技能を持たない移民が入ってくれば、技能レベルが同程度のアメリカ人の賃金水準が下がり、アメリカ社会の所得格差に拍車がかかる可能性が高いだろう

 

◇アメリカの損得だけを考えれば、移民政策を根本的に改めて、大卒者や修士号・博士号保有者の移民を優先的に受け入れるべきだということになる

 

◇なにも手を打たないという選択肢もありうるが、その道の先には恐るべき結末が待っている。この場合、アメリカはイノベーション分野での競争力を失うだろう。へたをすれば、経済が停滞し、さらには縮小に向かい、そのまま盛り返せなくなりかねない

 

◇高技能の移民を大量に受け入れれば、ハイテク産業が雇用面で生み出す恩恵のかなりの割合を外国人が手にすることになる。イノベーション関連の雇用は外国人に与え、アメリカ人は乗数効果によって生み出されるサービス関連の職に就くようになる。カリフォルニア州クパティーノのアップル本社で中国人やインド人の博士号保有者がiPhoneの設計をおこない、アメリカ生まれの人々はレストランのウェーターや大工、看護師として、中国人やインド人のエンジニアたちの生活を支える仕事をするのだ

 

アメリカを日本に置き換えて読むと、移民に介護の仕事をしてもらおうとか話してる場合じゃないのでは?、という残念な気持ちにさせられます。

ちなみに、カナダやオーストラリアでは、すでに上記の高技能の移民を受け入れる政策を採用しているそうです。

…大丈夫かな?日本……

 

年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学

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