バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分

 

言葉選びがすごく美しくて、美容本じゃないのに読んでいるだけで美しくなれそうな本。

『バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分』

 

簡素な生活をあこがれることは、まさに人間の最も高い運命を完成しようとあこがれることです。

上のような、さまざまな本の文章を引用しながら、シンプルな生活や良識のある簡素な生き方について書かれています。

すべてにおいてスピードが早く、いつも急かされているような感じがする毎日でも、この本を読んでいる間だけは、一昔前のようなゆったりした時間を感じさせられます。



目次に書かれている表現も、

◇心を温め、魂の癒しとなる昔の道具

◇時の経過を美と感じる日本人の感性

◇衣食住に、「良識」という贅沢

◇私たちの美徳を発揮する方法

◇レトロ、人間が中心の生き方への回帰

など、とにかく綺麗。

 

もちろん内容も、

服の数がわずかだと、心理的にはかえって着る服が充分あるように感じるのです。どうしてそう思えるのかと言うと、クローゼットにある服がすべて着られる服、使える服、必要な服だから

とか、

「欲望」が「必要」にとって代わったことが、何もかもうまくいかなくなってしまった原因

など、ハッとさせられることが多く、そんなページを後でゆっくり読み直しつつ、じっくり考えたい気持ちにさせられます。

 

私はネットですぐに買い物ができて、本もゲームも好きなタイミングでダウンロードできる、今のデジタル化されてスピード感のある便利な生活が大好きで。

でも、利便性で選んだはずの今の住まいの一番好きなところが、川の水に反射した日の光が天井をゆらゆらと照らすことだったりと、シンプルでゆったりした生活を求めているのもまた本心。

 

そんな日常のいろいろなバランスを取りながら、自分にとって一番心地いい、自分らしい生活を模索していきたいと思う今日この頃です。

 

※この本の唯一の不満は、電子書籍になると表紙がなくなるところ。

紙の本は内容を表したかのようなシンプルかつ綺麗な表紙なので、なおさら残念…

講談社さん、電子書籍にも表紙をつけてください。

 

↓ 電子書籍で表示されないのはこの表紙。なんというもったいなさ。

バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分

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