センスメイキング

 

『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』のような、サイエンスからアートへという考え方にも通ずるものがあるなー、という本。

『センスメイキング 本当に重要なものを見極める力 文学、歴史、哲学、美術、心理学、人類学、・・・・・ テクノロジー至上主義時代を生き抜く審美眼を磨け』

サブタイトルからもわかるように、 科学や数学などのいわゆる理系の知識だけでなく、美術とか哲学とか文学といった、ここ最近価値を重んじられていなかった文化的な知識もこれからの時代には必要、という内容です。

 

センスメイキングの5原則は、

1.「個人」ではなく「文化」を
2.単なる「薄いデータ」ではなく「厚いデータ」を
3.「動物園」ではなく「サバンナ」を
4.「生産」ではなく「創造性」を
5.「GPS」ではなく「北極星」を

の5つ。

たとえば、自社製品の売れ行きが悪くなった理由とその対策を考えるときに、顧客の性別・年齢層・年収、競合他社の売上はどうなのか、などの数字(薄いデータ)を集めるだけではなく、実際の顧客の生活習慣やそれに基づく行動、文化、価値観など、製品を買うに至るまでの背景といった厚いデータも必要、というようなこと。

 

一番最後の、

「人は何のために存在するのか」
アルゴリズムにはさまざまな可能性があるが、関心を持つという行為はできない。
まさしく関心を寄せ、気遣いをするために人は存在するのだ。

という部分を読んで、人間相手に生きて(仕事をして)いる限り、AIに仕事をとられるなんてことはそこまで心配しなくても大丈夫なんじゃないかな?、なんてことをふと思いました。

 

すごく興味深い本だったのですが、正直、海外の人の書くビジネス書というのは、事例が長々続いてとにかく読むのが大変…(と思うのは私だけでしょうか?)

なので、時間がない方は、序章、第1章、第8章、だけで十分だと思います。

 

センスメイキング

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)

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