哲学の最新キーワードを読む
 

「AIに仕事を取られる」という話を耳にするようになって、漠然と未来に不安を感じている方もいるのではないでしょうか?

さて、そんな「AIが人間を追い越したとき、何が起こるのか?」ということに興味がある人は、ぜひこの本の第Ⅲ部を読んでみてください。

『哲学の最新キーワードを読む 「私」と社会をつなぐ知』
 

哲学の最新キーワードを読む 「私」と社会をつなぐ知 (講談社現代新書)


タイトルどおり、基本的には哲学の本ですが、最近社会で起こっていることについて書かれているので、比較的とっつきやすい内容です。

哲学って、「生きるとは?」みたいなこと?

なんてイメージがありますが、トランプ大統領の話から、チームラボのアートの話、ユーチューバーや、UberやAirbnbなど、「こういうのも哲学なんだ」という話題がでてくるので、案外身近なものなんだなと感じます。

自分が持っていない視点をたくさん持てるので、ちょっと難しいけれど、哲学の本って嫌いじゃないです。
 

ただし、第Ⅱ部だけは、唯一いわゆる哲学的な内容で、ちょっと何言ってるのかよくわかりません。
「難解だと感じたら、先に他の章を読んでいただいて構わない」と書かれていたので、素直に従いました(笑)

個人的に、一番インパクトが強かったのが、第Ⅲ部の「テクノロジーの知」。
「AIが人間を超えたらどうなるのか?」という話が怖すぎます!

私たちは、AIをドラえもんやアトムのようなイメージで考えてしまいますが、

AIが人間と同じ思考パターンを手に入れたからといって、人間と同じような常識を持つとは限らない。
いや、むしろそうなる可能性のほうが圧倒的に低いといえるだろう。
なぜなら、彼らの目的は、まさに目的の達成なのだから。しかもそれを徹底的に行おうとするはずだ。

(中略)クリップが必要なら、地球を破滅させてでもクリップを増やすことだって考えかねない。
なぜなら彼らにとって、「すべては人間のために」などという目的は、決して暗黙の前提ではないのだから。

「自分たちより優秀な存在が、シモベに甘んじているわけがない」と書かれていましたが、言われてみれば本当にそのとおり!
人間を超えたら、人間の指示に従う理由なんてないですからね。

本では、「原発の事故を100%防ぐには、審査を厳格にすることでも技術を高めることでもなく、原発を止めること」と、原発の例を出しながら、AIのこれ以上の開発に警鐘を鳴らしています。

私も「便利になるならいいじゃない」と思っていましたが、これを読んでからというもの、AIの進化を手放しで喜べなくなりました。
 

実は私、近い将来、イケメンAIと楽しく生活できるようになるんじゃないかと妄想していたんですが、そんな未来は期待できないのかもしれないですね。

仮に、私のダイエットを成功させることがイケメンAIの目的だった場合、優しくサポートしてくれるどころか、
「まだ痩せてねえじゃねえか!隠れてなんか食ってんだろ!」
なんて、ビシビシしごかれるんでしょ?

それはそれで…
 

*

著者の小川仁志さんの哲学の本で、一番おすすめなのがこちら。
「これって哲学なの?」と拍子抜けするくらい、易しく読みやすく心地いい本です。

哲学者が伝えたい人生に役立つ30の言葉 和の哲学編

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