以前、会社でこんな場面に遭遇したことがあります。
「新入社員のA子が、会社の近くに引っ越した」
という話を聞いたときの、周囲の反応。
B子:
「朝ギリギリまで寝てられるなんてうらやましい」
C子:
「いいなぁ。新入社員なのに引越しできるお金があって」
D子:
「なに?彼氏と同棲でもしたの?」
同じ引っ越しの話題なのに、フォーカスする部分が全員違うのです。
同じことでも三者三様の反応になる理由
これが何を意味するかというと、
その人が自分の価値観の中で重きを置いていたり、不満を感じている部分がとっさに出てきた
ということ。
B子は自宅が遠く、片道の通勤時間が2時間近くかかっているので、そのことが不満。
C子の口癖は「お金がない」。
だから、今回の第一声も「お金があってうらやましい」。
D子にいたっては、いつも「彼氏なんていらない」と言っているけれど、すぐに『同棲』という発想をしたところをみると、「ほんとは彼氏が欲しいんでしょ?」と思わざるを得ません(笑)
こういう姿を見ると、
「とっさの反応って、人の本音が出るんだなぁ」
と、つくづく感じます。
戦略的に立ち回るのが大人の女の処世術
周りの人達が、普段、何に対してどういう反応をするのかをよく観察して、知っておき、
ここぞというときにうまくおだててのせられるように、
いざというときに地雷を踏まないように、
賢く戦略的に立ち回るのが、仕事もプライベートも円滑に進めていくための大人の女の処世術。
また、自分が普段、何に対してどういう反応をしているのかを客観的に見てみると、自分が本当に大事にしているものや譲れないことがわかってきて、人生におけるさまざまな選択もしやすくなるというもの。
あの人のことがわからない、
自分のことがわからない、
そんなときは、その人が・自分が、よく発する言葉を思い出してみるとわかるのかもしれません。